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不貞行為の慰謝料について

2016/05/28

カテゴリーお役立ち情報

不貞行為とは?

一般的には浮気と表現される事も多い様です(浮気は実際にはもっと広い意味)が、法律(民法)の用語では、不貞行為と言い「配偶者のある者が、自由な意思にもとづいて配偶者以外の異性と性的関係をもつこと」を言います。
ですから、親しいだけで性的関係がない場合は不貞行為になりません。

 

こんなケースは不貞行為になるのか?

以下のようなケースは不貞行為や離婚原因になるのでしょうか?

 

1.夫が浮気したので私も浮気した

これは、夫、妻のどちらの側からみても不貞行為になります。
不貞行為を原因とする離婚の場合には、不貞行為をした側が有責配偶者として慰謝料を支払わなければなりません。この場合は、双方の有責性が比較考慮されて主たる有責配偶者を決めることになる様です。

 

2.1回だけの性的関係

1回だけでも立派な不貞行為です。
ちなみに、1回の不貞行為で離婚を認めた裁判例は無く、裁判で離婚の原因として認められる為には、ある程度継続的に不貞行為が行われていたことを証明する必要があります。

 

3.婚姻生活が破綻した後の性的関係

夫婦関係がすでに破綻した後の性的関係は、不貞行為にはならない様です。といっても、夫婦ともに離婚の意思があり、客観的に見て修復が不可能な状態にまでなっていなければ破綻とは言えないようです。

 

4.別居後の性的関係

別居していても、婚姻生活が破綻していない限り不貞行為になります。ただ、何年も別居していて離婚の話し合いが具体的に進んでいる状態だと、客観的にみて婚姻生活が破綻していると判断されることもある様です。

 

5・性関係を伴わない関係

肉体関係を伴わないプラトニックな関係やデートするだけの関係は不貞行為とはみなされません。ただし、肉体関係がなくてもそれが原因で夫婦仲が破綻すれば「婚姻を継続し難い重大な事由」になる事もある様です。

 

6.生活苦やローン返済のための不貞行為

いくら生きていく為とはいえ、不貞行為には違いありません。
裁判例では、生活が苦しいからといって不貞行為をしていいとは言えないとして夫からの離婚請求を認めたようです。

 

7.同性同士の性的関係

異性ではないので、不貞行為にはなりませんが、間違いなく「婚姻を継続し難い重大な事由」になるでしょう。

 

8.強姦の場合

強姦された側は、自由な意思によるものではありませんので、不貞行為にはなりません。

 

不貞行為の証拠とは?

簡単に言うと、肉体関係があった事を証明できる証拠のことです。
ラブホテルへの出入りの写真や映像などは不貞行為の証拠の代表例です。
また、探偵社に依頼してとった証拠ではなくても、携帯メールやLineの内容、ラブホテルのレシートなども十分に証拠になり得る可能性があります。
ラブホテルの場合は、常識的に考えて、性的行為をする場所ですので、そこに滞在したことが証明できれば、比較的容易に証拠として認められます。

しかし、シティホテルや住宅(マンション)、クルマの中で行為を行っている等の場合等は、ラブホテルの様に、そこに滞在していた証拠だけでは少し弱い場合があります。
そういったときは、デートでキスをしたり手を繋いでいる場面を撮影したり、携帯メールやLineの内容、使用済の避妊具等の証拠をプラスして、言い逃れをできなくします。

 

不貞行為の証拠はなぜ必要なのか?

不法行為(不貞行為)に基づく慰謝料請求や離婚の裁判においては、原告側(訴える側)に立証責任があります。
つまり、不貞行為があったことを証明しなければならないのは訴える側で、訴えられる側は、不貞行為が無かったことを証明する必要はないのです。
ですから、裁判に勝つためには、原告側(訴える側)が、不貞行為の事実を証明しなくてはいけません。
とりあえず、簡単に言ってしまうと、証拠があれば裁判に勝てるが、証拠がなければ勝てないということなのです。
また、相手方(浮気をした配偶者やその浮気相手)も負ける喧嘩(裁判)したくないはずですので、こちらに完璧な証拠があれば、裁判はしたくないはずです。
裁判にしたくないということは、示談によって解決できる可能性も格段に高くなります。
以上の様な理由から、証拠が必要なのです。

 

不貞行為を立証するには複数回の証拠が必要?

1回でも不貞行為には変わりありませんが、「1回の不貞行為で離婚が認められた裁判例は無いという点」と「1回の証拠では言い逃れを許しやすいという点」に注意しなければなりません。

不貞行為を理由に、裁判上で離婚を求めるときは、「継続的に不貞行為があった事」を証明しなければなりません。

その為には、ラブホテルへの滞在の証拠でも、一般的には複数回(3回以上が理想)の証拠が必要と言われています。

また、回数を重ねることによって言い逃れを許し難くすることができます。

実際に裁判で「急に体調が悪くなり仕方なくラブホテルに入っただけ。」と、言い逃れをしようとした調査対象者もいましたが、3回の証拠があった為、その言い訳は通用しませんでした。

そして、必ずしも我々探偵が撮ったものでなければならないということではありません。

また、探偵社に頼んで撮ってもらった証拠がラブホテルの出入りが1回だけだったとしても、ご自身で集められた、携帯メールやLineの内容、ラブホテルのレシートなどをプラスすれば、複数回ラブホテルに行っていた(継続的に不貞行為を行っていた)ことを証明することが可能です。